今日もブログへの訪問、
ありがとうございます。
あなたはバスケにおいて
どんな目標を持っていますか?
と最近いろんな人に質問している慎です。
だいたいの人は
「ベスト4に入ることです」
「優勝することです」
「全国大会に出ることです」
とチームで決めた目標を言ってくれます。
みなさんはどうでしょうか?
次に
じゃぁその目標を決めた目的は?
と聞くと、
「………目的…??」
となり言葉を失います。
これまたみなさんはどうでしょうか?
まずはっきりさせておきたいのは
目標というのは「標(しるし)」
であってゴールではありません。
目標は途中経過ということです。
一方の目的は
「的(まと)」なのでそれはゴールを表しています。
弓で表すと
これぐらいの高さに打とうという目標
矢が飛んでいる過程の通過点が目標
そしてゴールである的に当たります。
ここを勘違いしている人たちが
非常に多いなと僕は質問していくなかで感じました。
目標が目的化してしまっているなと。
例えばで想像してほしいのですが
山を登ろう!となったとき
みなさんはなぜ登ろうと思いますか?
・頂上からの景色が綺麗だから
・登り切ったときの達成感が好きだから
という感じではないですか?
・頂上まで登る
・4合目まで登る
・7合目まで登る
と思って山登りは行かないですよね?
そこまで登りたい理由がさらにあるはずです。
バスケでも
・ベスト4に入る
・優勝する
・全国大会に出る
ということにはさらに深い理由があるはずです。
しかし、そこまで考えているチームが
本当に少ないのです。
僕も中学、高校、大学時代がそうでした。
・県大会に出る
・全国大会に出る
・インカレに出る
そんな目標を目的にして部活動をしていました。
するとどうなるか。
例えば僕の例でいくと
高校時代は全国に出ることを目標にしていました。
しかし、インターハイ予選決勝で
数点差で負けてしまい、
その瞬間、もう人生終わったって感じでした。
それから何週間もぼ~っとする日々が続き、
次のステップである受験勉強が
ほとんど手につかない状態になりました。
ってな感じの人が僕のほかにもいるのでは
ないかと思っています。
要は燃え尽き症候群になるということです。
これは仮に達成したときも同じで、
もし僕が高校時代に全国大会に出ることができていたら、
大学では部活には入っていなかったかもしれません。
もう目標は達成してしまっているので。
本来、道しるべとすべき目標を
目的化してしまうとこのようになってしまうというとです。
実際この燃え尽き症候群は
オリンピックの選手にも多くて、
例えば「金メダルを獲ること」を目標(目的)
にしていまっていたとして、
実際に金メダルが獲れてしまったら、
そのあと急に競技に身が入らなくなったり、
自殺してしまったりする人もいるほどです。
それくらい目標の目的化は危険なのです。
では簡単にバスケではどのように目的を決めていくか。
まずは
・こんなバスケはしたくない
・こんなチームにはなりたくない
というのをチームで書き出します。
次に
・こんなバスケをしたい
・こんなチームにしたい
というのをチームで書き出します。
次に
書き出した内容を全部網羅できる
目的を一人一人で考えます。
次に
書き出した目的を発表しあい、
一番いいものを決めます。
最後に
決めたものに削除・追加・変更するところはないか
みんなで話合って完成です。
ほんと簡単に言うと上記のような流れです。
その目的がある上で、
目標をさらに詳しく決めていき、
できるなら選手個人の目的と目標も
決めていったりします。
これぐらいみっちりやると
選手たちの上達する速度は急激に上がります。
なぜなら感情が動くからです。
目標という曖昧な目的なために
・なにをすればいいかわからない
・とりあえず走る練習
・ハンドリング練習
みたいな曖昧な練習になってしまいます。
まずは形だけでも「目的」を出してみましょう。
もしくは今ある目標は「どんな目的のため」
にあるのか考えてみましょう。
とその前に
あなたが指導者なら
「なぜバスケの指導をするのか?」
あなたが選手なら
「なぜバスケをするのか?」
を考えてみましょう。
図的に表してみると
・目標の目的化
現在----------目標
・明確な目的と過程の目標
現在--目標--目標--目標--目的
です。
もし、指導者クリニックをしてほしい
という方がいらっしゃいましたら
お問い合わせからいつでもご連絡ください。
では今日はこの辺で。
ありがとうございました。
お問い合わせはこちら↓
目標が目的化していませんか?
07.20
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