今日もブログへの訪問、
ありがとうございます。
慎です。
ここ最近は
「指導者に必要な4つのスキル」
について書かせていただいております。
今日はその中でも一番伸ばすのが難しい、
「ファシリテーリング」
について書いていきます。
なぜ難しいのかと言うと
これまでの
・ティーチング
・コーチング
・カウンセリング
は基本的には一対一での
スキルでした。
しかし、
「ファシリテーリング」
はチーム全体をより良い状態に導くスキルで
当然、対象となるのが集団なので、
難しいというわけですね。
ではその内容を見ていきましょう。
■ファシリテーリングの目的
・チームの自律的問題解決
グループ内のメンバー同士が意見を出し合い、ぶつかり合い、互いの違いを知ることで得られる相互作用により問題解決をする
■考え方
・チーム内の相互作用で問題を解決できる
議論に入ることなく、場の状態と推移を見守り、必要に応じて介入することで、安心かつ安全に話し合いのできる場をつくり、最大の成果を生み出すことを心得ることが重要
■大切な点
・場のデザインスキル
創り上げて繋げる
・対人関係のスキル
受け止め、引き出す
・構造化のスキル
かみ合わせ、整理する
・合意形成のスキル
まとめて、分かち合う
を使い、自律的に問題解決に向かわせる
■メリット
・参加者、話し合いの当事者を主役にすることによって主体者意識の醸成
・意見の相違を歓迎することでの多視点化
■デメリット
・客観的立場に自分を置くことができないと場が乱れる
・場の状態を把握し必要と感じた場に介入しないと、感情的議論で終わってしまう
・4つのスキルの中では最も難易度が高い
ざっと書くとこのような感じです。
一つ一つみていくと
一番大事なのは目的の通り、
「自律的解決」
です。
一人一人が意見を出し合い、ぶつかり合い、互いの違いを知ることで
と書いてありますが、
これがなかなか難しいのではないでしょうか?
どこかで
「チームの輪を乱したくない」
と思って発言しない選手
エゴが強い選手
自分とは違う意見を
受け入れられない選手
いろんな選手がいますよね。
僕は
「輪を乱したくない」
という思いから発言しない選手でした。
今思えば、
「ただの保身」
からくるものだったなと思います。
指導者は
このようにいろんな感情、思考
を持っている選手たちを
一つの方向に自律的な解決で
向かわせないといけないということです。
まずは意見を出しやすいような
「場」
を創らなければなりません。
「場を創る」
とは、
例えば、
光がちゃんと入るか
机や椅子は綺麗に整っているか
空気は綺麗か
音楽を流すのはどうだろうか
など。
選手たちのために
指導者が「場」を創るのです。
この意識は指導者には
ほとんどないのではないでしょうか?
だいたいは選手がきれいにしますからね。
しかし、
自分で場をきれいにすることで
その場を自分の場とすることができます。
是非、場を創るときは
選手と一緒に創ってください。
いざ、ミーティングが始まったら、
指導者は基本的に見守ります。
これはコーチングやカウンセリングの
「傾聴」
に似ていますね。
しかし、
時には意見のぶつかり合いで
ヒートアップするかもしれません。
放っておいたら場が崩れて、
偏った意見にもなりかねません。
そこはしっかり介入して、
質問で選手たちに考えさせましょう。
「一人一人意見が違うのは当たり前」
「どうしてそういう意見なのか聞いてみないか?」
などと言って。
もし、ここで
「先生は~だと思うけどな」
などと言ってしまわないようにしましょう。
その時点で
「あなたの視点」
が入ってしまい、
選手たちの自律的解決にはならなくなります。
どうしても助言したくなると思いますが、
答えはすべて選手たちの中にあります。
グッと堪えてください。
選手たちの自律的解決なので
介入しすぎてもだめ
介入しなさすぎるのもだめ
ということですね。
これはもう経験積むしかないですね。
あとは出た意見を
すべて選手たちに聞きながら
・繋げる
・削除する
・追加する
などしてまとめていきます。
そしてみんなで分かち合うことで
みんなで同じ方向に向かって、
進むことができるようになります。
という感じでしょうか。
当然ここには
指導者と選手間の信頼
も重要となってきます。
そのための
コーチングやカウンセリング
なので
「ファシリテーリング」
は集大成と言えるかもしれませんね。
とにかく
・客観的
・見守る
・時には介入
このポイントでやっていただければと思います。
あなたと、あなたが観る選手たちが
より良い状態に進んることを
祈っています。
では今日はこの辺で。
ありがとうございました。
Lv.4 ファシリテーリング
04.25
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